・ 過去のFFシリーズの勝手なレビュー その3
ウワサでは、偶数作と奇数作でスタッフが分かれているそうな。
お気に入り度&コメントはゲームをプレイした当時の私の主観です。
星3つが普通。 ※ ネタバレしてます。注意してください。
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ファイナルファンタジーZ
<PS>
1997年1月31日発売
お気に入り度 ★★★★ |
ムービーと音楽、序盤のおもしろさは最高! が・・・(泣)
PSにプラットホームがうつって、さらにグラフィック、サウンドが進化しました。
主なキャラたちは
クラウド・・・アバランチに雇われた元ソルジャー。だがその過去は幻想で、本当にソルジャーだったのは
親友のザックス。のちに精神崩壊し、自分を取り戻す。「興味ないね」のセリフが有名。
エアリス・・・古代種セトラの生き残りで不思議な力を持つ。最初はクラウドに初恋の人ザックスを
重ねていたが、やがて本人にひかれていく。忘らるる都でセフィロスに殺されてしまう。
ティファ・・・クラウドの幼なじみ。武術家ザンガンの弟子。言葉に出せないが、クラウドを想っている。
バレット・・・反神羅グループ、アバランチのリーダー。銃弾を受け、使えなくなった右腕を銃にした。
かわいがっている娘のマリンは本当は親友ダインの娘。
レッド]V・・・神羅の研究者、宝条に実験サンプルとして捉えられていた人語を解する獣。本名はナナキ。
ケット・シー・・・デブモーグリにのっているネコ型占いマシーン。不本意な占いの結果を見届けるという
理由で強引にクラウドに同行した。遠隔操作しているのは神羅の幹部リーブ。
シド・・・技師たちの間では伝説的なパイロット。口は悪いが熱いハートの持ち主。
ヴィンセント・・・元タークスのガンマン。宝条によって体を化け物に改造され、棺の中で眠っていた。
ユフィ・・・忍者娘。故郷のウータイを昔のように賑やかで強くするためにマテリアを集めている。
口の減らないじゃじゃ馬娘だが、クラウドと同じく乗り物にすこぶる弱い。
PSというハードの普及にもっとも貢献したであろうモンスターソフトです。
まずムービーが素晴らしい! 序盤ムービーのバイクに乗ったクラウドのかっこよさにうっとり。
仲間はもちろん、敵キャラも非常に個性的でいきいきしてます。会話を聞いてるだけで楽しいです。
敵であるタークスやセフィロスも魅力的で、そっちのほうを好きになる人も多そう。
各キャラがしっかりと立っているので、マテリアでみな同じことができても個性がないとは
思いませんでした。 各自のリミット技が魅せてくれます。
ラスボスが弱すぎと思いましたが、それはリミット技と召喚のナイツ・オブ・ラウンドが激強なんですね。
手に入れられない人もいるのでそれはそれでいいんではないでしょうか。
私はストーリーを楽しむほうで戦闘で苦労したくないので、楽でよかったです。
フィールドキャラとムービーのギャップが激しいのですが、そんなものはささいな問題です。
問題はストーリー! FFのZ、[、]は、肯定派と否定派、はっきり分かれると思います。
Zでは途中でエアリスが死んでしまいます。今まででもパーティキャラが死ぬことはありましたが、
それはサブキャラ的な人や老人で、ある意味納得してしまう部分がありました。
ですが、エアリスはとても重要な、しかも主人公を想っている若い女性なのです。
プレイしている人たちのなかには彼女とクラウドがくっついてほしいと願っていた人もいたはずです。
そんな人たちが受けたショックは予想外に大きかったのではないでしょうか。
スクウェアは意外な展開を狙ったんでしょうが、これは正直、外したと思いました。
第一、戦闘では何度死んでも生き返るのに、どうしてこの場合だけダメなのか、納得できません。
彼女が死んだショックはなかなか抜けなくて、クラウドの看病をするティファのけなげな姿にも素直に
感動できませんでした。そして結果を想像に委ねるEDにがっくり。あれは都合のいい逃げですね。
音楽は非常に素晴らしいです。戦闘曲の始まりの部分が今までのシリーズとは違っていたので、
最初違和感がありましたが、そのうち慣れました。かっこよくて、世界観によくあってたと思います。
驚いたのはラスボスであるセフィロス戦で歌が流れた時。Yのオペラとは違ってはっきり聞こえる。
しかも、ちゃんと
歌詞 があったんですね。ムービーと音楽にPSの素晴らしさを実感しました。
ストーリーがなんなんですが、一度はプレイしてみてほしいと思うソフトです。
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ファイナルファンタジー[
<PS>
1999年2月11日発売
お気に入り度 ☆ |
ファンタジーはどこ?
さらにグラフィックが向上し、よりリアルになっています。パーティに入るキャラたちは、
スコール・・・主人公。私設の兵士養成学校「ガーデン」のなかでもエリートと呼ばれる「SeeD」の傭兵。
戦闘能力は非常に高く、扱いの難しいガンブレードという特殊な剣をやすやすと扱う。
無口で他人を拒絶する性格はストーリーが進むにつれて大きく変わってゆく。ラグナの息子。
リノア・・・ガルバディア軍のカーウェイ大佐と歌手ジュリアの娘。反政府組織「森のフクロウ」のリーダー。
積極的で人の心にどんどん踏み込んでいく。世間知らずなため、トラブルメーカーになることが多い。
ゼル・・・スコールと同じバラムガーデンの生徒。性格は明るく単純明快。打撃系の各種格闘技をこなす。
キスティス・・・18歳にしてバラムガーデンの教官。才色兼備なだけに挫折に不慣れで、落ち込みやすい。
セルフィ・・・トラビアガーデンから来た転校生。天真爛漫で行動力抜群。特殊技、ジ・エンドが超強力。
アーヴァイン・・・ガルバディアガーデンの生徒で狙撃の名手。女好きで鼻につくほどの自信家だが、
本当は仲間思いで、ガラスのように繊細な神経の持ち主。プレッシャーにとても弱い。
ラグナ・・・ジャーナリスト志望のガルバディア兵。楽天家でいい加減なものの、人をひきつける魅力があり、
後にエストの大統領に就任した。若い頃ジュリアというピアニストに恋していた。スコールの父親。
はっきり言ってシステムもストーリーもよく分かりませんでした。
召喚獣にあたるG・F(ガーディアン・フォース)や魔法をジャンクション(装備)して、キャラを自在に
カスタマイズできるというシステムなのですが、ジャンクションしないとアイテムさえ使えないのはどうかと。
魔法は主にモンスターからドローして、それを放出して使うのですが、またドローしなおすのが面倒で、
ほとんど使いませんでした。アイテムから魔法が精製できるのを知ったのはだいぶあとのことです。
今回はキャラが8頭身になり、グラフィックは驚くほど美麗です。が、よかったのはそれだけ。
G・F召喚時のムービーももちろん素晴らしいのですが、さすがに何回も見てれば飽きます。それなのに
ムービーカットできないもどかしさ。応援システムがあるとはいえ、極力使いたくありませんでした。
画面が固定のときはキャラが豆粒のように小さくなり、どこにいるのか、どこが通れるのか分かりにくいです。
入手場所限定のG・Fもいるのですが、それを取り逃した場合の救済措置がなく、G・Fの付け替えも面倒、
終盤は街に入れないなど、今までのユーザーフレンドリィなFFを期待してると裏切られたと思うかもしれません。
HPが1/3を切ったときにボタン連打で出せる特殊技や、レベルに応じて敵が強くなるレベル連動制、
カードゲームの存在、防具なし、武器は改造式、お金はモンスターからではなく給料としてもらう等、いろいろ
盛りだくさんなのですが、これって本当にFF? と思うほどファンタジーのかけらも感じられませんでした。
で、ストーリーなんですが・・・すみません。さっぱり分かりません。話の展開についていけませんでした。
この話はスコール中心なんですが、彼のことは果てしなくどうでもよかったので。心中語にイライラして
何度後ろから蹴り飛ばしたいと思ったことか。他のキャラにも魅力を感じられず、最後まで他人事でした。
セリフは全部読んでいたのですが、魔女のこともよく分からないし、G・Fで記憶障害って、あまりにも
安易な気がします。しかし、ラスダンのアルティミシア城の攻略、絵画の謎解きは楽しかったです。
結局、話を理解できないままEDを迎えたのですが、あれは延々と巡るってことなんでしょうか。
まあ、ハッピーエンドだったのはなによりでした。EDムービーの演出は見事で一見の価値ありです。
音楽はあいかわらずレベル高いです。今回から導入された主題歌「Eyes On Me」も雰囲気にあっていました。
私は最初は何も見ずに思うままプレイして、二回目は攻略本を見ながら完璧にクリアする主義なのですが、
これはもう二度と遊ぶことはないでしょう。次作もこういう感じだったらFFやめようと思ったほどでした。
しかし肯定派によると、[は愛がテーマで、かなり奥深いストーリーだということです。
スコールとリノアが嫌いでなく (ここ重要)、精製やアイテム集めを楽しめる人はハマるかもしれません。
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ファイナルファンタジー\
<PS>
2000年7月7日発売
お気に入り度 ★★★★ |
原点回帰。ファンタジーRPG初心者にもおすすめ!
人間以外の種族が多いのが特徴です。主なキャラは、
ジタン・・・「誰かを助けるのに理由がいるかい?」 種族:ジェノム
盗賊団タンタラスの一員。女好きで明るい性格。善悪ではなくハートで行動する。
ガーネット・・・「「王女らしく」ではなく本当の自分を確かめたいの・・・ ・・・でも・・・」
アレクサンドリアの王女。世間知らずだが責任感は強い。実は養女。本名はセーラ。
ビビ・・・「生きてるってこと証明できなければ死んでしまっているのと同じなのかなぁ・・・」
霧から造られた黒魔導士のプロトタイプ。限られた時間のなかで生きることの意味を探し続けている。
スタイナー・・・「人の為に生きる事は真に自分の為なのか。教えてほしい、何のために人は生きるのか・・・」
アレクサンドリアの騎士。実直な男。国やガーネットに対する忠誠心はあつい。
フレイヤ・・・「思い続けることの辛さより、忘れられるほうが怖いのじゃ・・・」 種族:ネズミ族
ブルメシアの竜騎士。達観してるようにみえるが、幸せな過去に囚われ、葛藤に苦しんでいる。
クイナ・・・「好きなことやって何が悪い! だけど・・・たまには叱って欲しい・・・」 種族:ク族
食の道を極めるために一緒に旅をする。カエルが大好き。エセ中国人のような言葉遣いをする。
エーコ・・・「大丈夫だなんて思わないで・・・ 一人でいると、さみしさがいっぱいやってくるの・・・」
ガーネットと同じ召喚士一族の生き残り。おませな少女。モーグリたちに囲まれて暮らしている。
サラマンダー・・・「自分が何をしたのか、何が出来るのか、今、その答えを出せというのか・・・」
自由と孤独を愛する格闘家。力がすべてという考え方はジタンに会って変わっていく。
これは、SFC以前のFFシリーズをプレイしたことのある人は「懐かしい」の一言でしょう。
一番実感したのが戦闘突入時。Y以前のラララララララソ♪というおなじみのイントロに戻りました。
その他の音楽、人名や地名にもT〜Vで使われたのが多く、知っているとそれだけでうれしくなってきます。
今回のアビリティシステムはとても分かりやすく、同じ装備品でもキャラによって覚えるものが違うのは
よくできてると思いました。防御力無視の攻撃アビリティ(ジタンの盗賊の証、フレイヤの竜の紋章)と青魔法
(クイナのかえる落とし)は、根気さえあれば誰でも極めることができ、ほとんどの敵は瞬殺可能ですので
ある意味とても簡単で、ファンタジーRPGを何かやってみたいと思う初心者にも安心しておすすめできます。
前作のリアルさはなくキャラはデフォルメですが、グラフィックやムービーはさらに進化して美しいです。
召喚のムービーも応援のアビリティをつけてないかぎり、2回目からカットされるし、現在パーティにいない
キャラたちの様子を見れる寸劇、ATE(アクティブタイムイベント)も見るか見ないか選択できて親切でした。
Yのティナがやってたトランスをリミット技のように皆がやりますが、キャラによってはあまり使えません。
クリスタル復活ということですが、最後におまけ程度に出てくるだけであまり意味なかったように感じました。
世界も昔のようにファンタジー色が濃く、ストーリーは一本道で、まず迷うことはありません。
キャラたちがそれぞれの悩みを持ちながらも成長していく過程がうまく描かれていて、話自体とてもいいです。
主人公はジタンですが、実はビビのような気もします。難をいえば、人数が多く、途中で操作するキャラが
ころころ変わるせいか、感情移入できず、中盤以降ダレてきてしまいました。
ガーネットとエーコが能力的にかぶるので、どちらかひとりしか使わなくなるのもなんだかなと思いましたが、
パーティに入るキャラはもちろん、その他の脇役キャラもみな個性にあふれ、魅力的です。
特にジタンは久々の正統派主人公タイプで、16歳とは思えないほど素晴らしいセリフを数多く言ってくれます。
キャラ紹介に書いた決めゼリフを敵だったキャラにまで言うとは・・・かっこよすぎるぞ、ジタン!
イベントも感動するものから笑えるものまでさまざまで、EDもよく、久々にクリアした達成感がありました。
カードやチョコボ等のミニゲームも充実しており、ボスキャラより強いものもいてやりこみがいがあります。
音楽も素晴らしいです。曲数の多さにびっくりしました。それだけにその場面でしか流れない曲も多く、冒頭の
劇のバトル曲「この刃に懸けて」とか、フレイヤがクレイラで踊る時に流れる
「永遠の豊穣 Eternal Harvest」
など、一度しか聞けないのが残念です。主題歌の「Melodies Of Life」はテーマである『生と死』にぴったりで、
EDのビビの言葉と重なり、感動を誘いました。歌詞が日本語なのも、ダイレクトに意味が伝わりよかったです。
夢中になったというほどではありませんでしたが、久々に気持ちよくクリアできたゲームでした。
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