LAST ORDER  FINAL FANTASY Z

後 編

※ 日本語も英語もよく分からなかった箇所は適当に書いています。
セリフの日本語版を見たい方は、画面を反転させてください。

タークスの指令室。 ツォンの携帯が鳴る。
タークス(短銃・女)の声。

“Leader, we have received a notice that the targets
 have been trapped at the posts”
「主任、ターゲットが非常線にかかったとの連絡が入りました」

“All right. I'll be there immediately”
「分かった。すぐ行く」

携帯を閉じたツォンは机上のファイルに視線を落とす。
クラウドのページが開かれており、クラウドの写真が映し出される。

“Are we planning to snatch their freedom away from them again?”
「私たちはまた彼らから自由を奪おうというのか」

ツォンの手でファイルが閉じられる。
バイクを蹴る画像。 軍の報告らしき声。

“The targets have passed point 48 just now.
 In addition, the bike used has been left behind because it ran out of gas.
 It seems that they've hitchhiked in a truck”
「ターゲットがポイント48を通過しました。
 なお、逃走に使用していたバイクは燃料切れのため放置。
 新たにトラックをヒッチハイクしたもよう」


屋上のヘリポート、ヘリの前にタークスのメンバーが勢ぞろいしている。
そこに白いコートを手にしたツォンが現れる。

“Leader has this serious look on his face once again”
(レノ)
「主任がまた深刻そうな顔をしてるぞ、と」

“We've rescued them five years ago, but they want us to capture them this time, huh?”
(ロッド)
「5年前は助けたのに、今度は捕まえろか」

“What a fate”
(格闘・女)
「因果なものね」

“If you think about it, how pitiful of them”
(短銃・男)
「考えてみれば、哀れなやつらだ」

“It makes me want to sympathize them”
(格闘・男)
「同情しちまうぜ」

メンバーの前を通っていくツォン。

“Wow, you guys sure are nice”
「あら皆さん、ずいぶんとお優しいですわね」

(散弾銃・女)の声にルード・レノ以外の4人が非難めいた目を向ける。

“Whatever the mission may be, we will always carry it out, that is our job”
「どんな任務でもやり遂げる。それがオレたちの仕事だぞ、と」

“Let's go”
「行くぞ」

“Yes, sir”
「はい」

ツォンの声に全員が返事して歩き出すが、(散弾銃・女)があっかんべえをする。
それにむっとするロッド。

“It's time to go on a sortie”
「出撃だぞ、と」

“Hey newcomer, hurry it up”
「新人、急げよ」

“I'm coming...”
「行きますよ・・・」
ミッドガルの郊外。
青空の下、トラックが軽快な音楽を流しながら走っている。

“Hey...
 What are you doing once we reach Midgar?”
「なあ・・・
ミッドガルについたら、おまえどうする?」


軽トラックの荷台にザックスとクラウドが座っている。

“Well, first of all, we need to get some money, huh?”
「でもま、とりあえずは金だよな」

運転席に向かって

“Hey pops, do you know any business that I'll be able to do?”
「なあ おっさん、なんか俺にできるような商売知らないか」

“What are you saying? You need to try out everything while you're still young.
 Go through many hardships while you're still young, and find that path of yours”
「何言ってんだ。若いうちはなんでもやってみるもんだ。
 若いうちにいろいろ苦労してな、自分の道ってやつを探すのよ」


ザックス、クラウドに目を向ける。

““Everything”, so he says. 
 Not much of a help, huh?”
「なんでも、だってよ。
 そんなこと言われたって、なあ」


晴れた空の下、トラックは走っている。

“Oh yeah, that's right!
 I have a lot of knowledge and skills that other people don't have, right?
 All right. I've made up my mind! I'll open up a business that does everything!”
「そうか、そうだよ!
 俺はほかのやつらが持っていない知識や技術をたくさん持ってるんだよな。
 よし、決めたぞ! 俺は何でも屋になる!」


“Hey, you... were you listening to anything what I've said?”
「あんた・・・ 俺の話 ちゃんと聞いてたのか?」

“Troublesome things, and dengerous things...
 I'm going to do everything depending upon the reward.
 I'm going to make a fortune!”
「面倒なこと、危険なこと・・・
 報酬しだいで何でもやるんだ。
 儲かるぞ〜」


あいかわらずうつろな表情でうつむいたままのクラウド。

“Hey, Cloud...
 What are you going to do?”
「なあ、クラウド・・・
 おまえはどうする?」


クラウドはなんの反応も示さない。

“I'm just kidding.
 I won't do a thing like abandon you.
 We're friends, right?”
「冗談だよ。
 おまえを放り出したりはしないよ。
 トモダチ、だろ?」


クラウドのほうに身をのりだして、

“We're going to open a business that does everything.
 Do you understand, Cloud?”
「俺たちは何でも屋をやるんだ。
 分かるか、クラウド」


銃のスコープがクラウドをとらえる。
兵士の声。

“The targets have passed point 12.
 They are about to enter our firing range”
「ターゲット、ポイント12を通過。
 まもなく射程距離に入ります」


“All right, let's do it”
「よし、やるぞ」

“But, we were told by the Turks to wait for their arrival”
「しかし、タークスからは到着を待てとの・・・」

“There's no need to let them handle this.
 Just fire it”
「手柄を奴らに渡すことはない。
 いいから撃て」


飛んでいるタークスのヘリの内部が映る。
操縦者は(短銃・女)、そのとなりにはツォン。
一方、立ち上がったザックスは荷台の前によりかかるようにして、気安く話しかける。

“Hey pops, we're not there yet? This piece of junk...”
「おい おっさん、まだ着かないのか? このポンコツ・・・」

目を閉じ、急に見開いたザックス、身をひるがえし、クラウドの上にかぶさる。

“Take cover!”
「伏せろ!」

ぼんやりとしたクラウドの視界に自分をかばうザックスが映り、画面が暗転する。

“Cloud, get out of here!”
「クラウド、逃げろ!」

一発の銃声が響く。
FF7インターナショナル版では、この後、
ミッドガル近くの崖の上で、ザックスは射殺されるが、クラウドは廃人同様とみなされ放置される。
神羅兵たちが去り、雨が降りだすなか、クラウドはザックスのもとへ這っていく。
ザックスの剣をとり、天を仰ぐクラウド。
崖からは雲間から差しこむ光に照らされたミッドガルが見下ろせた。

He was... Like a white cloud drifting through azure skies...
あの人は・・・ 青空を流れる白い雲のような人でした・・・

        to be continued in “Final Fantasy 7” ― on PlayStation

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