片翼の天使  One-Winged Angel

Estuans interius ira vehementi
Estuans interius ira vehementi

Sephiroth ! Sephiroth !

Estuans interius ira vehementi
Estuans interius ira vehementi

Sephiroth ! Sephiroth !

Sors immanis et inanis
Sors immanis et inanis

Estuans interius ira vehementi
Estuans interius ira vehementi

Sephiroth ! Sephiroth !

Veni, veni, venias, ne me mori facias
Veni, veni, venias, ne me mori facias
Veni, veni, venias, ne me mori facias
Veni, veni, venias, ne me mori facias

Veni, veni, venias, ne me mori facias
(gloriosa, generosa)
Veni, veni, venias, ne me mori facias
(gloriosa, generosa)
Veni, veni, venias, ne me mori facias
(gloriosa, generosa)
Veni, veni, venias, ne me mori facias
(gloriosa, generosa)

Sephiroth ! Sephiroth !






ピアノコレクションズ版 “片翼の天使”

※ 実際の楽譜と違う箇所があります。
ご了承ください。


読み方は普通にローマ字読みすればOKです。

この歌詞は「カルミナ・ブラーナ」からイメージに合いそうな次の5つの言葉を抜き出したものです。
別々の詩からとった言葉なので、当然、意味はつながっていません。
歌詞はラテン語、その横の( )内は英訳。
・ Estuans interius ira vehementi  (Burning inside with violent anger)
 エストゥアンス インテリウス イラウェーヘメンティ (激しき怒りと苦き思いを胸に秘めつ)
・ Sors immanis et inanis  (Fate - monstrous and empty)
 ソァズ イマニス エト イナニス(恐ろしく非情に、しかも何の実もなき虚しい運命よ)
・ Veni, veni, venias, ne me mori facias  (Come, come, O come, do not let me die)
 ベニ ベニ ベニアス ネ メ モリ ファチアス
(来たれ、来たれ、愛しの人よ、来ずば焦れて死のうものを
  or   どうかお願いです。私を殺さないで下さい)
・ gloriosa  (glorious)
 グロリオサ(栄光なるものよ) “驕れるもの” という解釈もあり。
・ generosa  (noble)  “generous” かと思ったが意味を考えるとこちらになるらしい。
 ジェネロサ
(高貴なるものよ)

雑知識  「来たれ、来たれ」は下段の訳の場合、「来るな、近寄るな」という意味になるらしい。
       本来は、あるシチュエーションで女の人が男の人を呼ぶときに使うとか・・・


「カルミナ・ブラーナ」 Carmina Burana  (世俗カンタータ) とは・・・

「カルミナ」 は詩集とか歌集という意味、「ブラーナ」 はボイレン村の古い呼び名である
「ブーラ」 の形容詞形で、「カルミナ・ブラーナ」 とは 「ボイレンの歌」 の意味。
1803年に南ドイツバイエルンのベネディクト・ボイレン修道院の図書室から古い歌を集めた写本が発見され
1847年に編纂者シュメラー(Johann Andreas Schmeller)によって出版された時に、この標題が付けられた。
12〜3世紀の、ゴリアールと呼ばれる諸国を渡り歩く放浪学生や若い聖職者の手によって、
主としてラテン語、中世高地ドイツ語、古フランス語等によって書かれた
恋愛詩・飲酒遊戯詩・道徳詩・風刺詩・宗教詩等、抒情詩約300が収められている。
後にカール・オルフ(Carl Orff)という人がこの中の24篇に曲をつけ、舞台形式のカンタータとした。
上演にあたっては、歌の内容はバレエによって象徴的に表現される。 3人の独唱者(ソプラノ、テノール、
バリトン)は衣装をつけて歌い、演出によっては合唱群も舞台上で軽い演技を伴いながら歌う。

≪カルミナ・ブラーナ≫ の成立について、オルフは次のように述べています。

運命の女神の好意で、ヴュルツブルグの古書カタログを手にした私は
そこに或るタイトルを見つけ、魔法のような力でそこに惹きつけられた。
この本(カルミナ・ブラーナ)を入手した1934年の聖木曜日は忘れられない。
本を開くと、最初の頁に昔から名高い ≪車輪を持った運命の女神≫ の絵があり、
その下に次のように書いてあった。
おお、運命の女神よ、月のように姿は変る、常に満ち、常に欠ける・・・・・・
絵と言葉は私をとりこにした。
直ぐに、新たな作品、歌って踊る合唱団を用いた舞台作品が思い浮かんだ。

プロローグである ≪フォルトゥナ≫ の歌はCM等でもけっこう使われているので、曲名は
知らなくても、聞いたことはあるという人は多いかもしれません。 圧倒されるほど荘厳な歌です。
フォルトゥナは、運命を司る女神で、「世界の支配者」、「世界の王妃」 などと謳われています。
ちなみに 「片翼の天使」 の歌詞の一部、Sors immanis et inanis は、この歌からです。


    フォルトゥナの歌詞は こちら
こちらはFF7AC版の歌詞です。
野村哲也さんの作詞をラテン語に訳しただけあって、より直接的な歌詞になっています。
Advent : One-Winged Angel

Noli manere in memoria.
Saevam iram et dolorem
ferum terribile fatum
veni, mi fili.
Hic veni, da mihi mortem iterum,

qui mortem invitavis,
poena funesta natus,
noli nomen vocare.
Ille iterum veniet.
Sephiroth
Sephiroth ...
再臨 : 片翼の天使

思い出の中に止まる事はない
烈しき怒りと、苦き思いを
心無く、おぞましき運命
来よ、来よ、愛しの人よ
さあここに来て、私に再び死を与えよ

死を誘いし者
破壊の罪に生まれし子
その名を口にするなかれ
彼は再び降りてくる
セフィロス
セフィロス
The Promised Land

Cur in gremio haeremus?
Cur poenam cordi parvo damus?

Stella nobis non concessit
Parvus pulsus
Cor mortem ducens
Venarum pulsus in terram fluens
Vita mollis in stellam redeunt
Animam sacrificare necesse est?
Cur in gremio haeremus?
Cur veniam petimus?
In terra fatali?
約束の地

何故、私達は寄り添うのでしょう
何故、小さな心に罪を与えるのでしょう

星は私達を許さなかった
小さな鼓動
死に至る心
大地に流れる脈
溶ける命は星へと帰る
犠牲となる魂は必要なのでしょうか
何故、私達は寄り添うのでしょう
何故、私達は許しを請うのでしょう
この約束の地で

ついでに、セフィロス SEPHIROTH の名の由来 について

「セフィロト SEPHIROTH (神性の流出)」 の読み方を変えたもの。
エアリス(Aerith)が “Earth” の読み方を変えたものからと考えると因縁めいたものを感じます。
セフィロトとは、セフィラ(Sephira)の複数形で、
カバラ思想におけるシンボル、天国の「セフィロトの樹(生命の樹)」のこと。
セフィロトの木は「セフィラ(Sephira)」と呼ばれる10個の球と「パス(Pass)」と呼ばれる22本の径からなる。
四つの世界に生えているといわれ、広大な大宇宙を象徴していると同時に
人体の小宇宙を表し、神に至る精神的遍歴を意味している。
ケテルから残りのセフィラが流出してこの形になった。
各セフィラにはそれを守護する大天使がいる。

SEPHIROTH

 

名  称

守護天使

ケテル(王冠) メタトロン
コクマ(知恵) ラツィエル
ビナー(理解) ザフキエル
ケセド(慈悲) ザドキエル
ゲブラー(神の力) カマエル
ティファレト(美) ミカエル
ネツァク(勝利) ハミエル
ホド(栄光) ラファエル
イェソド(基盤) ガブリエル
10 マルクト(王国) サンダルフォン


セフィロトの4つの世界
宇宙を四階層に分け、最上位から

アツィルト界 (流出界)
Atziluth
1〜3
ブリアー界 (創造界)
Briah
大天使 3〜6
イェツィラー界 (形成界)
Yetzirah
天使 4〜8
アッシャー界 (物質界)
Assiah
物質 7〜10


アツィルト界において、神は自らに似せてすべてにおいて完璧な人、アダム・カドモンを創造した。
そこからくだっていくにつれて、精神的な世界から物質的な世界になってゆく。
人間は10のマルクトから1のケテルに向かい、ひとつづつセフィラとパスを通過して、
精神(瞑想)の旅路のなか、個人の霊性を高めていく。
このほかに、見えないセフィラ、ダアト(Daath 知識)も存在する。

雑知識  多くの天使名の最後につく“エル(el)”は「輝き」「神」等の意味で神格を表します。


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