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Grandfather's Clock (英語歌詞) | |
My grandfather's clock was to large for the shelf, So it stood ninety years on the floor It was taller by half than the old man himself, Though it weighed not a pennyweight more. It was bought on the morn of the day that he was born, And was always his treasure and pride. ※ But it stopp'd short, Never to go again, When the old man died In watching its pendulum swing to and fro Many hours had he spent while a boy; And in childhood and manhood the clock seemed to know, And to share both his grief and his joy. For it struck twenty-four when he entered at the door, With a blooming and beautiful bride. ※ Repeat ※※ Ninety years without slumbering (tick, tock, tick, tock) His life seconds numbering, (tick, tock, tick, tock) It stopped short never to go again When the old man died. My grandfather said, that of those he could hire, Not a servant so faithful he found For it wasted no time, and had but one desire, At the close of each week to be wound. And it kept in its place, not a frown upon its face, And its hands never hung by its side ※ Repeat It rang an alarm in the dead of the night, And alarm that for years had been dumb And we know that his spirit was pluming for flight, That his hour of departure had come. As we silently stood by his side ※ Repeat ※※ Repeat |
大きなのっぽの古時計 おじいさんの時計 百年いつも動いていた ご自慢の時計さ おじいさんのうまれた朝に 買ってきた時計さ 今は もう動かない その時計 ※ 百年休まずに チクタクチクタク おじいさんと一緒に チクタクチクタク 今は もう動かない その時計 何でも知ってる古時計 おじいさんの時計 きれいな花嫁やってきた その日も動いてた 嬉しいことも悲しいことも みな知ってる時計さ 今はもう動かない その時計 ※ くりかえし 真夜中にベルが鳴った おじいさんの時計 お別れの時がきたのを 皆に教えたのさ 天国へ昇るおじいさん 時計ともお別れ 今はもう動かない その時計 ※ くりかえし |
切なくも優しいこの歌は、実際に起こった不思議な出来事をもとにつくられました。
1874年、アメリカの作曲家ヘンリー・クレイ・ワークは劇場公演のツアーでイギリスに渡っていました。
宿泊先のジョージホテルのロビーで、彼は古いけれど大きく立派な時計を目にしました。
でもそれはまったく動いていません。ワークはホテルの主人に知らせましたが、彼は少しも慌てませんでした。
首をかしげるワークにホテルの主人は、どうして動かない大きな時計を置いているのか、話しはじめました。
ジョージホテルは、かつてジェンキンズというふたりの兄弟によって経営されていました。
ホテルのロビーにはジェンキンズ兄弟のお兄さんが生まれた日に購入された大きな木製の時計が置かれており、
それはとても正確で時間がずれることはまずありませんでした。
ある日、ずっと一緒だった弟が病気で亡くなりました。
するとそれまで何年もの間正確に時を刻み続けていたロビーの時計が急に遅れるようになったのです。
最初はわずかな遅れでしたが、日が経つにつれて度合いは増し、いくら修理をしても直りませんでした。
そして弟の死から1年と少し経ったある日、今度はお兄さんが亡くなりました。
訃報を聞いてかけつけた友人知人たちがロビーに集まったとき、ふと時計を見たひとりが信じられないようにつぶやきました。
「・・・・・時計が止まっている」 ホテルのロビーはざわめきました。
動きを止めた時計の針が指している時刻、それはお兄さんが息を引き取った時刻とまったく同じ11時5分。
こうして大きな時計は、11時5分を指したまま、ホテルのロビーに据え置かれるようになりました。
話を聞いたワークはホテルの一室でこの不思議なエピソードを曲にしようと、一睡もせず書き上げました。
アメリカに帰り、1876年に発表されたこの曲は、当時のアメリカで大ヒットし、「棺桶時計」 とよばれていた縦型の大きな時計は
以後、「グランドファーザーズ・クロック」 と呼ばれるようになったそうです。
ちなみにこの歌には続きがあって、2年後の1878年、ワークは 『Sequel to Grandfather's Clock』 (続・大きな古時計) という曲を発表しました。
その歌詞のなかで、時計は分解され、金属は溶かされ、巧みに装飾されたマホガニーのケースは焚き木にされてしまいます。
悲しい内容ですが、こちらは実際のエピソードをもとにしたものではなく、完全なワークの創作のようです。