2004年6月  ピアノ買い替え計画  〜 情報収集編 〜

 今まで国産のアップライトピアノを使っていましたが、よりよい音色のピアノがほしくなってきたので、
 ヨーロッパ製のアップライトピアノの購入を検討することにしました。
 まず、外国のいろいろなメーカーを調べたので、まとめてみました。
 興味があるのは、音色、タッチ、値段。 国名の横はアップライトのおおよその価格です。
 
   ※ 下表の内容の正確性についてはまったく確認していません。 鵜呑みにはしないでください。

STEINWAY&SONS
スタインウェイ&サンズ
ドイツ。 330〜400万
世界のピアノの最高峰といわれるほど一流のメーカー。
タッチは軽やかで敏感。 フレームで鳴らすダイナミックな大音量に
金属的きらびやかな高音と伸びのある低音。下記のベーゼン、ベヒ
と共に世界の3大ピアノと呼ばれている。 他の2ブランドが人を選ぶ
と言われるのに対し、「誰が弾いてもスタインウェイ」 との言葉どおり
容易に美しい音色を奏で、どんなジャンルの音楽にも対応できる。
ニューヨーク製とハンブルク製があり、音色がちがう。
日本に供給されるのはハンブルク製のほう。
BOSENDORFER
ベーゼンドルファー
オーストリア。 380万(一機種のみ)
大音量ピアノ。 弱打でも美しい音が出るが、中低音の制御が
できないと音が割れやすく、繊細なタッチが要求される。
音の立ち上がりが遅い感があるものの、箱(ピアノ)全体で鳴らす
優雅で伸びのある音色はウィンナートーンと形容される。
普通88鍵だが、低音部に鍵盤を足した97鍵のインペリアルが
有名。 拡張した部分の誤奏をさけるため、足した鍵盤は白鍵も
黒く塗られている。低音部が充実しており、深みのある華やかな
音色が魅力。
C.BECHSTEIN
ベヒシュタイン
ドイツ。 200〜390万
上記の2メーカーと並ぶ、世界の3大ピアノのひとつ。
ピアノのストラディバリウスと言われるほどの名器で、響板で鳴らす
透明感のある音色と音の立ち上がりの早さが特徴。
ドビュッシーに、ピアノ音楽はベヒシュタインのためだけにかかれる
べきだ、と言わしめた。 澄んだ高音と渋みのある低音は高貴で
まさにうたうという表現がぴったり。 しかし奏者のあらがでやすく、
このピアノの魅力を充分に引き出すには高度なテクニックが必要。
ZIMMERMANN
ツィンマーマン (チンメルマン)
ドイツ。 130〜160万
くせのない音色で、とても弾きやすい。
べヒシュタイン社と同一のコンセプトのもとに製造された同社の
新ブランド。
W.HOFFMANN
ホフマン
ドイツ。 100万
「高品質 ・ 低価格」 を目指したベヒシュタイン社の別ブランド。
ペトロフが生産したピアノをドイツで調整をほどこして販売。 
自然な木の響きがする暖かみのある音。
PLEYEL
プレイエル
フランス。 150〜170万

気分がよくて、求める音を得るために
心が充実している時には
プレイエルでなければなりません。
 (F.ショパン)

ショパンが生涯愛したピアノとして有名。 
いかにもフランスらしい華やかで軽快な音色。
BLUETHNER
ブリュートナー
ドイツ。 200〜300万
高音部が1音に対し、弦が4本張ってある(普通は3本)アリコート
システムを採用しているため、澄んだ響きが持続する豊かな高音。
木質的な暖かみのある音色。
SAUTER
ザウター
ドイツ。 150〜240万
「指先で感じることができるピアノ」 と評したピアニストがいるほど、
弱打から強打まで幅広い変化をもっている。 鳴りがいい。
大変澄んだまろみのある明るい音。
R2アクションによりグランドピアノ並みの連打を可能にし、グランド
ピアノにもっとも近いタッチと音色を誇る。
SEILER
ザイラー
ドイツ。 150〜240万?
透明で明るい音。 デザイナーを有する数少ないメーカー。
STEINGRAEBER&SOHNE
シュタイングレーバー&ゼーネ
ドイツ。 250〜400万
グランドピアノと同じダブルレピティション機能を搭載し、GPの
ような連打が可能。 鍵盤は軽く、とても弾きやすい。
つややかな音色とダイナミックレンジの広さ、豊かな音量が特徴。
GROTRIAN
グロトリアン
ドイツ。 150〜350万
ホモジェナス(均一)響板の採用により、シンギングボード(歌う板)と
評される美しく豊かな音色。 アップライトは世界一との評もある。
GPのような迫力ある低音と、品のあるきらきらした艶のある高音。
タッチの微妙な変化が音量や音色に大きく反映される。
アップライトはグランドピアノ以上に個性的な音色らしい。
NIENDORF
ニーンドルフ
ドイツ。 120〜160万
明るく豊かな音。 バランスの良い音色と豊かな表現力を持つ。
弱打でもしっかり鳴る。 微妙なタッチの表現に適している。
RONISH
レーニッシュ
ドイツ。 120〜150万
素朴で深みのある音。 
SCHULZE POLLMANN
シュルツ&ポールマン
イタリア。 140万
明るく華やかな音色。 堅牢で耐久性がある。
JOHN BROADWOOD
ジョン ブロードウッド
イギリス。 120万
ペダルを発明したイギリスの名門ブランド。 ヨーロッパの落ち着いた
響きとアメリカ的な賑やかな響きをあわせ持つ力強い音。
ベートーベンに贈られ、彼の作曲に影響を与えたピアノとして有名。 
PETROF
ペトロフ
チェコ。 110〜180万
落ち着いた暖かみのある音。 歯切れのよいタッチ。
弱打が弾きやすく、ベーゼンドルファーのウィンナートーンに似た
優美な音色。
RUD.IBACH SOHN
ルード ・ イバッハ ・ ゾーン
ドイツ。 150万
正確には “イーバッハ” と発音するらしい。 ドイツ最古の歴史を
もつピアノメーカー。 楽器全体で響かせる豊かな音量。
なめらかなタッチで弾きやすい。 渋さのなかにも明るさがある音色。


 他にもボールドウィン(アメリカ)、ドイツのフォイリッヒ、シンメル、またグランドピアノしか製造していない
 ファツィオリ(イタリア) など、たくさんのブランドがあるのですが、きりがないのでここらへんで。
 日本製では、ヤマハ、カワイ、ボストン、クロイツェル、ディアパソン、アポロ などがあります。

 仕様について
  チッペンデールとは猫足のことで、脚柱が優美な曲線を描いている。
  ウォルナットは西洋くるみ、マホガニーは銘木のひとつで黄金色という意味がある。
  艶出しは外部の塗装の表面をポリエステルで覆ったもの。
  ポリエステル塗装をしていないものを艶消しという。
  木目の艶出しはキズや湿気に強いが、急激な温度変化があると亀裂が入ることがある。
  艶消しは亀裂は入らないが、塗装がないので、キズ、湿気におかされやすい。


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