Romance Anónimo |
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禁じられた遊び 青い空がほほえんでる 青い空は過ぎた日々を みんな知ってる 川のそばを通る風は 水の声をはこんでくる 水の声は帰らぬ日を 耳にささやく あれは過ぎた幼い日よ ふたりだけで遊んだ日よ 水車だけがまわりながら それを見ていた 水は雲のように流れ 時は影のようにうつり 思い出だけ今も深く 胸にとどまる |
愛のロマンス 春はめぐり 花はひらき 鳥はうたう 旅の空を 雲のごとく さすらいゆく 哀れ おさな子 楽しかりし あの日のこと 優しかりし 母のひとみ 今はとおく すべて去りぬ 夢の浮雲 二人きりで 遊んだ日の 忘れられぬ あの想い出 胸にひそめて 春はめぐり 花はひらき 鳥はうたう 旅の空を 雲のごとく さすらいゆく 哀れ おさな子 |
ふたりの子ども 白いやぎを つれた子ども ふたりきりで 森の花を つみにいきます わすれなぐさ 集めようと かわのそばに おりてゆくと 水のなかに 雲がしろく ういていました 月がもやの なかにのぼる 子どもたちは 肩をならべ 楽しそうな かげがふたつ きえていきます |