フレデリック・フランソワ・ショパン 作曲

12の練習曲 作品10−3 より

別れの曲

Frédéric François Chopin  “Chanson de l'adieu
ポーランド名:Fryderyk Franciszek Szopen (フリデリク・フランチシェク・ショペン)

春の日 そよ風
花散る みどりの丘
梢を 楽しくわたる鳥の
かげよ いずこ

野路(のじ)には 木枯らし
別れの 雲は暗く
過ぎし日 心にいだきて
はるばる 寂しく
越え行く 山や川

せめても われとあれ
忘れじの わが歌

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ピアノの詩人といわれる、ショパンが22歳のときに作曲した 「12の練習曲 op.10」 のなかの第3曲の一部に歌詞をつけたもの。
ピアノの練習曲のため、標題に 『別れの曲』 とはついていませんでしたが、1934年の ショパンの伝記映画 「別れの曲」 のなかで使われたことによって広く親しまれ、このタイトルが定着しました。

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