LAST ORDER FINAL FANTASY Z
中 編
※ 日本語も英語もよく分からなかった箇所は適当に書いています。
セリフの日本語版を見たい方は、画面を反転させてください。
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“Tifa... Tifa...! Tifa!” 「ティファ・・・ ティファ・・・! ティファ!」 呼び声に気を失っていたティファが目を開ける。 “Zack...?” 「ザックス・・・?」 “Sephiroth did this to you, right Tifa?” 「セフィロスにやられたんだな、ティファ」 “Yes...” 吐息にも似た声のあと、ティファの視線が床に落ちる。 「ええ・・・」 “You guys... came to this village... just for an investigation, right...? That's why I guided you guys here...” 「あなたたちは・・・ ただの調査のためにこの村にきたんでしょ・・・? だから私はここに案内したのよ・・・」 ザックス、ティファ、セフィロスとひとりの神羅兵の後ろ姿が白黒写真のように映る。 “It was just for that... But why did it turn out like...” 「それだけなのに・・・ どうしてこんな・・・」 涙があふれてくる。 “Tifa...” 「ティファ・・・」 “I hate it... Shin-Ra, SOLDIER, and you too... I hate it all!” 「きらいよ・・・ 神羅も、ソルジャーも、あなたも・・・ みんなきらいよ!」 立ち上がったザックス。背を向けて歩きながら、 “I'm sorry. I won't ask you to forgive me... But... Let me put an end to this” 「すまない。 許してくれとは言わない・・・ だが・・・ けじめはつけさせてくれ」 階段の途中で剣を抜き、掛け声とともに振り下ろすと、閉じていた扉が吹き飛ぶ。 いつになく険しい表情で先を見上げるザックス。 “Mother. Let's take this planet back together. I came up with a good plan” 「母さん 一緒にこの星を取り戻そうよ。 俺、いいことを考えたんだ」 セフィロスが穏やかな顔でジェノバに向かって話しかけている。 “Let's go to the Promised Land... Mother” 「約束の地へ行こう・・・・ 母さん」 “SEPHIROTH!!! Why did you kill villagers?! Why did you hurt Tifa?! Answer me, Sephiroth!” 「セフィロス!!! なぜ村人たちを殺した?! なぜティファを傷つけた?! 答えろ、セフィロス!」 ふふふ と嗤うセフィロス。ジェノバを見上げて、 “Mother, those fools came again. Mother was supposed to become the ruler of this planet with her superior power and knowledge. But, those fools... Those worthless fools...” 「母さん、またやつらがきたよ。 母さんは優れた能力と知識でこの星の支配者になるはずだった。 けど、あいつらが・・・ なんの取り柄もないあいつらが・・・」 声に憎しみがこもっていく。 “snatched this planet away from you, right Mother?” 「母さんからこの星を奪ったんだよね」 セフィロスが両手を広げて差し伸べる。 “But, please don't be sad anymore. Come with me” 「でももう悲しまないで。 俺と一緒に行こう」 ジェノバを引き抜くと、その奥にガラスケースの培養液に入った本体(?)が現れる。 “We finally meet, Mother...” 「やっと会えたね、母さん・・・」 セフィロスの首にザックスの剣が押し当てられる。 “Sephiroth! What the hell happened to you?!” 「セフィロス! おまえ、どうしちまったんだよ?!」 セフィロスから嗤い声がもれる。 “You traitor...!” 「裏切り者め・・・!」 振り向きざま、切りつけるセフィロス。 ザックスが大きく跳ぶ。すさまじい空中戦。 “Sephiroth! And I trusted you! No... You're not the Sephiroth I once knew!” 「セフィロス! 信頼してたのに! いや・・・ おまえはもう俺の知ってるセフィロスじゃない!」 “I was the chosen one. I am the chosen existence that is to become this planet's ruler” 「俺は選ばれし者。 この星の支配者として選ばれし存在だ」 押されぎみのザックス。 くらえっ と剣から放つ衝撃波もセフィロスが軽く剣を一振りすると消滅してしまう。 “In order to return this planet from you fools to the hands of the Cetra's, I was born” 「この星を愚かなおまえたちからセトラの手に取り戻すため、 生を受けた」 セフィロスの一撃にザックスがふっとび、ジェノバの前に落ちる。 “For Mother's sake” 「母のために」 振り返った瞬間セフィロスの剣が振り下ろされ、ザックスの剣が飛び、 ザックスも階段わきの壁にたたきつけられて、動けなくなる。 セフィロス、ジェノバのガラスケースに額を押し当てて、 “It's all right now, Mother” 「もう大丈夫だよ、母さん」 そのガラスケースに突然ひびが入る。 セフィロスが視線を落とすと、自分の体を貫いた剣がガラスに突き刺さっていた。 “Who are you...?” 「誰だ・・・?」 背後から神羅の一般兵がセフィロスを刺している。 “Return my mother... Tifa... and my village! I... respected you... and admired you, but...!” 「母さんを・・・ ティファを・・・ 村をかえせ! あんたを 尊敬していたのに・・・ 憧れていたのに・・・!」 “Y・You bastard...” 「き、貴様・・・」 兵士が剣を引き抜くと、セフィロスはその場に崩れ落ちる。 肩で息をして、セフィロスをしばらく見おろしていたが、 “Tifa!” 「ティファ」 ふいに階段を駆け下りていく。 その途中でヘルメットを脱ぎ捨てる。 倒れているティファを抱きかかえ、安全な場所へ置く。 前髪をやさしく指で払うと、ティファが気が付き、目を開ける。 “Cloud... so you really did come for me...” 「クラウド・・・ きてくれたんだ・・・」 “Yeah” 優しい表情でうなずくクラウド。 「うん」 “So you kept our promise, huh. You really came here when I was in a pinch...” 「約束、守ってくれたのね。 ピンチのときにちゃんときてくれたんだ・・・」 “I'm sorry. I was a bit late on getting here” 「ごめん。 来るのが少し遅れた」 “Not at all.” かすかに微笑むティファ。 「ううん」 “It's fine... Cloud” 「いいのよ・・・ クラウド」 突然ガラスの割れる音が響き、クラウドがはっと目を向ける。 “Mother” 「母さん」 ガラスを割ったセフィロスがジェノバに剣を振る。 階段の上に、ジェノバの生首を持ったセフィロスが姿をあらわし、 クラウドをにらみつける。 “By the likes of you...” 「おまえごときに・・・」 “Cloud...” 「クラウド・・・」 そばの壁に寄りかかっていたザックスがうつむいたまま声をかける。 “Finish him... off...” 「やつに・・・ とどめを・・・」 “By the likes of you...!” 「おまえごときに・・・!」 剣を構え、クラウドが階段を駆け上っていく。 “SEPHIROTH!!!” 「セフィロース!!!」 “Don't push it, kid!” 「図に乗るな!」 クラウドの剣を弾き、正宗がクラウドの体を貫く。 宙に浮かせたクラウドを床に投げ捨てる。 “By the likes of you human beings... You really thought you could defeat me?!” 「人間ごときが・・・ 私を倒せるとでも思ったのか?!」 ふたたび剣で刺され、クラウドの体が宙に浮く。 “Remember carefully...” 「思い知るがいい・・・」 “My family... And my home town... You've done it all right!” 「俺の家族を・・・ 俺の故郷を・・・ よくもやってくれたな!」 クラウドの手が刃をにぎり、自分のほうへと引き寄せる。 “I will never... forgive you!” 「おまえだけは・・・ 許さない!」 宙に浮いていた足が床につき、刺さった刃を握ったまま渾身の力をこめて振る。 セフィロスが壁にたたきつけられる。 ひざをついて、苦しそうに息をつくクラウド。 “Impossible... What the hell are you...?” 「そんな馬鹿な・・・ おまえはいったい・・・?」 クラウドを見つめるセフィロス。 わずかに唇の端をあげ、微笑む。 “Mother... come to the Promised Land with me...” 「母さん・・・ 俺と一緒に約束の地へ・・・」 ジェノバの首をかかえて、セフィロスはライフストリームの渦へ飛び込む。 目を閉じて落下している表情は穏やかで、幸せそうにも見えた。 “Sephi..roth...” 「セフィ・・ロス・・・」 ライフストリームに落ちたのを見届けたクラウドは力尽き、その場に崩れ落ちる。 物陰からタークスの一員(格闘・女)が見ていた。 魔晄炉から少し離れた場所。 ティファを背負ったザンガンが立ち止まり、魔晄炉を振り仰ぐ。 “I just hope that they make it out alive...” 「やつら 無事に生き延びるとよいが・・・」 魔晄炉では研究員らしき者が多数行き来し、宝条が監督するかのように見ている。 担架で運ばれていくザックスを宝条が見下ろす。 “This one... take him down to Shin-Ra Mansion's basement” 「そいつは・・・神羅屋敷の地下へ運べ」 “Yes, sir” 担架が通り過ぎていく。 「はい」 “Sephiroth... you've surely done it this time” 「セフィロス・・・ 思い切ったことをしてくれた」 ツォンがやってくる。 “Oh, it's you. Is Mr.Veld doing well?” 「君か。 ヴェルド主任は元気かね」 “Yes” 「はっ」 “I see. How's the disposal of the village going?” 「そうか。村の処理はどうなっている?」 “We have already began the operation. But, is there really a need to go that far?” 「すでに作業を開始しております。 しかし、そこまでやる必要があるでしょうか」 “Hah! You're still young. Your opinion and such doesn't matter at all. Hurry up with the disposal” 「ふん! 若いな。 君の意見などどうでもいいのだよ。 処理を急ぎたまえ」 ツォン、軽く頭を下げる。 “Hmm... Just wait a second...” 「んー? ちょっと待て・・・」 宝条が歩いていき、担架で運び出されるクラウドを興味深げにのぞきこむ。 “This guy finished him, huh? Interesting... It really is interesting.! I can use him a new sample” 「この男が・・・ 面白い・・・ 実に面白い! 新たなサンプルに使えるな」 ツォン、わずかに顔をそむける。 |