西遊記あらすじ  第21回〜第30回

ものすごく省略しています。興味があったら、ぜひ本を読んでみてください。


第21回 〜黄風怪、霊吉菩薩に鎮圧される。
悟空が入り口でわめいていると聞いて、黄色風の主、黄風怪は三股の鋼叉(さすまた)を手に打って出ます。
戦いが始まりますが、なかなかケリがつきません。
そこで悟空、身外身(しんがいしん)の法を使おうと、にこ毛をひとつかみ抜き取って噛み砕くなり、上に向かって噴きだし、変われっ!と叫びました。
するとそれは110人の悟空に早変わり。黄風怪も術を使い、すさまじい黄風が巻き起こります。
しかもその黄風(三昧神風・さんまいしんぷう)を顔に吹きかけられたせいで、悟空は目が開けられず、ついに敗走とあいなったのでした。
街道へ向かう道の途中にある荘院で一夜の宿と三花九子膏(さんかきゅうしこう)という目薬をもらった悟空。
翌日、目はよくなりましたが、家が消えています。残された書きつけで、この庵は三蔵を守る護法伽藍が転化したものだと分かりました。
さて、ふたたび黄風怪のところへやってきた悟空、こんどはさわがず、蚊に化けて中に入り込みました。
三蔵の無事を確認したあと、大王のもとへいくと、わしの風を平定できるのは霊吉菩薩(りょうきつぼさつ)だけと話しているところを聞き、八戒のもとへ戻ります。
しかしその霊吉菩薩がどこにいるか分からず、街道を通りがかった老人に尋ねたところ、南の小須弥山にいるとのこと。
霊吉菩薩の場所を教えた、この李長庚(りちょうこう)なる老人、実は八戒の助命を願った西方の太白金星でした。
さっそく悟空が霊吉菩薩に会いに行くと、定風丹を一粒と飛龍宝杖を持ち、ともにきてくれました。
悟空がおびきだし、戦いのさなか、黄風怪が風を呼び込もうとすると、霊吉菩薩は飛龍宝杖を投げ落とし、なにやら呪文を唱えました。
すると杖は八つの爪を持つ金龍と化し、黄風怪をつかまえました。黄風怪の正体は黄毛の貂鼠(てん)だったのです。
霊吉菩薩は、如来さまに罪を糾(ただ)してもらうと言い、貂鼠を連れて西へ去っていきました。
こうして三蔵は助け出され、ふたたび西を目指して出発するのでした。


第22回 〜沙悟浄を弟子にし、流沙河を渡る。
黄風嶺を越えてから一月ほどたちました。夏もすぎ、秋。
一行の前にとてつもなく大きな河、流沙河(るさが)が広がっています。
突然、降妖杖を持ち、9つのどくろを首にかけた醜い妖怪が川から飛び出し、三蔵をさらおうと襲いかかってきました。
悟空があわてて三蔵を守り、八戒が迎え撃ちます。その後、悟空が加勢にきたので、妖怪は逃げていってしまいました。
追うにも、悟空は水のなかはどうにも苦手。かつて天の川の総督として八万の水軍を率いていた八戒の出番です。
まぐわで水路をひらきやってくる八戒に妖怪は、かつては捲簾大将だったと身の上を語ります。
八戒は戦いに負けたふりをして岸におびきだそうとしますが、妖怪はずる賢く、悟空が来ると水中に逃げてしまいます。
どうにもならず、ついに観音さまにお願いすることにしました。
悟空の話を聞いた観音は、取経の者だといえば帰順するはずと叱りながらも赤いひょうたんを弟子の恵岸に渡し、これで三蔵を渡すように告げます。
恵岸(木叉)は悟浄を呼び、一緒に唐僧に会いに行きます。
待っていた唐僧がやってきたのを知った悟浄は弟子になり、長幼の序のけじめをつける悟浄の拝しかたが いかにも和尚ふうであるのに感心した三蔵、呼び名を沙和尚とつけてやりました。
悟浄は九つのしゃれこうべを紐で九宮に形に結ぶと、まんなかに赤いひょうたんを置き、法船をつくりました。
この九つのしゃれこうべは、実は玄奘が前世において九度取経の旅に出て、九度とも悟浄に喰われているので、実は三蔵は自分の骨で作った船に乗っているわけですが、 それはさておき、法船はまたたくまに対岸へ到着。
向こう岸につくとしゃれこうべは九筋の陰風と化し、見えなくなってしまいました。
三蔵は木叉にお礼を言い、はるかかなたの観音さまに全身を地に投げ伏してうやうやしく拝礼したのでした。


第23回 〜八戒、試練にひっかかる。
月日はたち、秋も深くなってきました。重い荷物を毎日ひとりでかつがされてと八戒は悟空に文句を言います。
白馬に荷物をひとつぐらい乗っけてもと提案しますが、あれはもとは龍馬三太子で巻き添えにしちゃいかんと返されます。
松林の木陰にりっぱなお屋敷をみつけ、一夜の宿を借りることにしました。
ここは西牛貨(さいごけ)洲と答えた女主人、一行に入り婿にならないかと持ちかけます。
無視していた三蔵でしたが、女主人が怒り出したので、3人の弟子に入り婿になる気がないか尋ねたところ、 みな断りますが、八戒は未練があるようで、馬に草をくわせてくると裏門へ行き、女主人にこっそりその気があることを話します。
3人の娘のうち、誰を嫁にするか決めるために、娘が作ったという錦の肌着を着る八戒でしたが、帯をしめないうちにバタンと倒れてしまいました。
いつのまにか何本もの縄でしばりあげられています。そして女たちの姿は見えなくなっていたのでした。

一方、三蔵らは目を覚ますと、立派なお屋敷はあとかたもなく消えていました。
書きつけが残されており、女主人は黎山(れいざん)老姆、3人の娘は、観音、普賢、文殊菩薩が化したものだと分かります。
そのとき、松林の奥のほうから八戒の叫び声が。3人は八戒を探しに林のなかへと入っていきました。


第24回 〜悟空たち、人参果を盗み食いする。
3人が林のなかに入っていくと、木にしばりつけられた八戒が痛みをこらえきれず、泣き叫んでいます。
恥ずかしくてぐうの音も出ない八戒、反省して、あらためて西天へ向かうことを決めたのでした。
さて万寿山(まんじゅさん)にやってきた三蔵、あまりに景色のすばらしさに感嘆します。
この山には五荘観という道観(道教の寺院)があり、そこに道号を鎮元子、あだ名を与世同君という、えらい仙人が住んでいました。
そして、この道観には草還丹(人参果)という一万年に30個しか実をつけない果物のなる植物がありました。
実のかたちはうまれたばかりの赤ん坊そっくりですが、一個食べれば四万七千年も生きられるというシロモノ。
鎮元子は出かけるさい、弟子にもうすぐ三蔵という古い知り合いがやってくるから、人参果を出してもてなすようにと言い置きます。
なんでも500年前、三蔵の前世の金蝉子と旧知の仲だったとか。
やがて道観にやってきた三蔵に人参果が出されますが、肉眼凡胎の三蔵は赤ん坊にしか思えず、果実だからと勧めても食べようとしません。
そこで人参果を持ってきた弟子たちが食べてしまいました。ところがそれに八戒が気づき、悟空がもぎに行くことに。
金の叩き棒でたたくと、果物は落ちてきましたが、どこにも見当たりません。
土地神を呼び出して聞いたところ、人参果は五行と相性が悪く、土に触れるともぐってしまうとのこと。
それでこんどは自分の襟をひっぱってそこに落とし、3つ持ち帰り、八戒と悟浄と3人で食べたのでした。
ところがもうひとつ食べたいとぶつぶつ言っていた八戒の声を鎮元子の弟子が聞いてしまい、盗んだことがバレてしまいます。
鎮元子の弟子たちにさんざん悪口を言われた三蔵は悟空らを呼び、3人は白を切ることにしたのでした。


第25回 〜悟空、人参果の木をなぎたおし、鎮元子、三蔵一行を捕らえる。
最初は白を切っていた悟空でしたが、三蔵にさとされて正直に打ち明けました。
罵詈雑言をあびせる鎮元子の弟子に最初はがまんしていたものの、ついに限界。
お返しとばかり、にせ悟空をその場に残し、本人は人参果の木を根こそぎ倒してしまいました。
鎮元子の弟子たちはあまりに悟空たちが黙りこくっているので、もしかしたら勘違いかもしれないと調べなおしに行ったところ、木がひっくり返っており、びっくり仰天。
悟空のしわざだろうと気づきますが、ここは下手に出て、師匠が帰ってくるまで閉じこめておくことにします。
夜になると、悟空の鍵開けの術で一行は抜け出し、鎮元子の弟子たちが気づかぬよう、これも悟空が催眠虫で眠らせます。
やがて鎮元子が帰ってきました。起こした弟子たちから話を聞き、あっという間に一行に追いつくと、術を使い、袖のなかに閉じこめて戻ってきます。
鞭打ちの刑になりましたが、三蔵をかばい、悟空が身代わりになります。といっても、太ももを鉄に変えたので、痛くもなんともないのでした。
夜、三蔵は涙をこぼしながら弟子たちにぐちります。悟空は柳の木を自分たちの身代わりにし、また逃げていきました。
それに気づいた鎮元子、またつかまえにいきます。ふたたび袖のなかに閉じ込められ、連れ戻された一行。
今度は悟空を油で揚げることにしました。しかしまたも変わり身の術で逃げてしまいます。
怒った鎮元子は三蔵を油であげることにしますが、さすがに師匠はおだぶつになると、悟空は自ら鎮元子の前に現れたのでした。


第26回 〜観音、人参果の木をよみがえらせる。
悟空が人参果の木を復活させることを条件に、鎮元子は三日の期限をもうけて、三蔵たちを解放します。
さっそく悟空は蓬莱、仙山、海島とめぐりますが、方法は見つからず、最後に観音のもとへ。
観音が木を活かす術をもっていると勘づいた悟空、一緒に戻ってきます。
観音は楊柳の枝を浄瓶の甘露にひたし、清らかな水を湧きださせます。
悟空らが木を起こし、根に土をかけ、観音がその湧き水を楊柳の枝で少しずつ人参果の木にふりかけると、木は元通り。
鎮元子はごきげんになり、悟空と義兄弟の約束をすると、人参果パーティを開きました。
そして今度は三蔵もひとついただいたのでした。


第27回 〜悟空、破門される。
三蔵一行は鎮元子に別れをつげ、旅を再開します。
やがて白虎嶺(びゃっこれい)という高い山にさしかかりました。
そこで一行は山中へと分け入ったのですが、ひどくけわしいところまで来たとき、三蔵が悟空に腹ぺこだから、托鉢して何か食べさせておくれと言い出します。
こんな山のどまんなか、人家なんぞありませんと言われて、心中おもしろくない三蔵、怠けたがっているとあたり散らします。
それでもおなかがすいたと言い張る三蔵のため、悟空は南の山に山桃がなっているのを見つけて、もぎに行くことにしました。
さて、この山にも妖怪がおり、悟空が南へ飛ぶ気配にびっくりして、山を見下ろしたところ、三蔵をみつけました。
東土の唐からくる坊主は金蝉子の生まれ変わりで、十世に渡り修行を積んだとびきりの善人だから、その肉を食べると長寿まちがいなしと大喜び。
しかし天蓬元帥である八戒と捲簾大将である悟浄がいるので手を出せません。
そこで美しい娘に化けて近づきました。三蔵はともかく、八戒も相手が妖怪だと見分けられない始末。
飛び戻ってきた悟空はすぐに化けものだとみやぶりますが、三蔵は信じようとしません。
悟空は如意棒で打ちかかりましたが、化けものはにせの身体をそこに置いて、本人は逃げ出しました。
にせの身体の死体が残っているので、三蔵はたまげてふるえ、八戒のけしかけもあって、緊箍児呪を唱えます。
悟空を帰らせようとしたものの、懇願に負けて許してやることにしたのですが、また化けものが老婆に化けてやってきました。
化けものだと見破った悟空、今度も如意棒でガーンとやりましたが、またしても化け物はにせの死体を残して逃げていきました。
三蔵はたまげて馬から転げ落ち、20回も緊箍児呪を唱えたので、悟空は痛みのあまり転げまわります。
化けものだと言っても、三蔵は信じてくれません。
帰れというなら、箍をゆるめる「鬆箍呪(しょうこじゅ)」を唱えて、この箍を外してくださいと言うと、 三蔵が教わったのは緊箍呪だけだと聞いて、じゃ、やっぱり連れて行ってください、ということで二度目も許すことになりました。
一方、化けものはまだあきらめません。今度は老人に変化しました。
その老人も化けものとみやぶった悟空ですが、ぶったたけば師匠があの呪文を唱える、でも殺さなければ師匠をさらうだろうと考え、 土地神と山神を呼び出すと、証人となってもらい、今度こそ化けものを殺すことに成功しました。
たまげた三蔵が例の呪文をとなえようとすると、悟空がすっとんできて、死体を見るよう言います。
死体はひと山の骸骨になっていました。背骨には白骨夫人という字が見えます。
それを見て三蔵は信じかけたのですが、八戒が横から、こんなふうに目くらましをしてごまかす気なんです、と口をはさみます。
人の言葉に左右されやすい三蔵、八戒のでたらめな告げ口を信じ、例の呪文をとなえ、悟空を破門してしまいました。
悟空が別れの礼をするときも、わたしは善良な僧侶なのだ、おまえみたいな悪人の礼など受けるものか、などとぶつぶつ言っております。
三蔵がなんとしても翻意しないと見て、悟空は悟浄に八戒の嘘八百に乗せられぬように、もし師匠がつかまえられたら悟空が一番弟子だというんだぞ、といい含めます。
そして、もはやこれまでと、涙をのんで故郷にかえっていったのでした。


第28回 〜悟空、故郷を復興し、三蔵、またも捕らわれる。
久しぶりに帰ってきた花果山は荒れ果てていました。
人情に厚く、すぐれた計略家でもある悟空、サルたちを脅かす猟師たちを撃退し、龍王のところから甘露と仙水をもらってきて、山を豊かに復興させたのでした。

一方、悟空を追放した三蔵は白虎嶺を越え、松林へ入っていきました。
おなかがすいたという三蔵のため、八戒が托鉢に行きましたが、人家はみつからず、今さらながら悟空のすごさが分かったのでした。
つかれた八戒は草のなかで眠り込んでしまいます。
悟浄が帰ってこない八戒を探しに出たあと、三蔵は林のなかを見てまわりましたが、道をまちがえ、南のほうへ。
宝塔を見つけて行ってみたところ、そこに住んでいた妖魔に捕らえられてしまいました。

眠り込んでいる八戒を見つけ、一緒に戻ってきた悟浄。しかし三蔵がいません。
ふたりも宝塔を見つけ、やってきました。扉の上には、碗子山(わんしざん)波月洞(はげつどう)と書かれています。
そこの主、黄袍(こうほう)怪はよろいをつけ、三蔵を取り戻しに来た八戒、悟浄と空中で戦うのでした。


第29回 VS.黄袍怪
本来なら八戒、悟浄のふたりがかりでも黄袍怪には及びません。
それが五分五分なのは、三蔵を守護する護法の神々がふたりを助けていたからです。

一方、三蔵は弟子たちのことを思い、はらはらと涙をこぼしています。
そこへ女がやってきました。女は宝象国の第三公主で13年前、黄袍怪にさらわれ夫婦となり、一男一女をもうけたとのこと。
宝象国の王に手紙を届けることを条件に裏門から逃がしてくれました。
八戒と悟浄も三蔵に合流し、やがて宝象国へつきました。
三蔵は通行手形に印と花押(かきはん)をもらうと、預かった百花公主の手紙を差し出しました。
手紙を読んだ国王、三蔵の弟子に黄袍怪を捕らえるよう依頼し、八戒と悟浄は波月洞に向かいます。
しかし今度は三蔵を守護していた諸神の加勢がないため、歯が立ちません。
八戒は逃げ出し、悟浄はとらわれてしまいました。


第30回 〜玉龍、がんばる。
八戒と悟浄が戻ってきたのは、女房が国に手紙を出したからだとふんで、つかまえた悟浄を問い詰める黄袍怪。
しかし悟浄は正直に答えれば公主は殺されてしまう、そうしたら三蔵を逃がしてくれた恩を仇で返すことになると、手紙なんて知らないとつっぱねます。
公主の願いで、悟浄は縄を解かれ、一室に閉じ込められました。
黄袍怪は国王へ挨拶をしに、やさ男に化けて出かけていったところ、その姿に国王や家来はすっかりだまされてしまいます。
そして三蔵こそ虎の化けものだといい、術をかけて虎に変えてしまったため、三蔵のほうが檻に捕らわれてしまいました。
夜、宴会が開かれ、酔っ払った黄袍怪は正体を現し、琵琶を弾いていた宮女を食べはじめたので、ほかの者たちは逃げ出していきました。

一方そのころ、外では三蔵が虎の化けものだったという噂が広がり、白馬の耳にも届きました。
これはあの妖魔がお師匠さまを虎の化けものに変えたに違いないと考えこんだ白馬、手綱を引きちぎり、鞍とくつわを揺さぶって外すと正体を現しました。
もとの龍の姿になり、空の上から下を眺めると、馬脚をあらわした妖魔がひとり酒をのんだり、人を食べたりしています。
龍太子は宮女に化けると、刀を使った舞を踊り、斬りつけますが、黄袍怪は燭台で防ぎ、空中での戦いになりました。
しかし黄袍怪にはかなわず、投げつけられた燭台が後ろ足に命中。水河に飛び込み、なんとか追っ手の目を逃れます。
黄袍怪は玉龍を探しましたが見つけられず、酒の続きをしに戻ると、やがて眠ってしまいました。

こちらは逃げ出した八戒です。草むらのなかで寝ていましたが、悟浄を助けることもできず、宿にかえってきました。
すると白馬が全身びしょぬれで、しかも後ろ足に大きな青いあざがあり、びっくり。
白馬は八戒だとわかると、いきなり人間の言葉で呼びかけ、さらに驚いて逃げようとする八戒の服をしっかりくわえました。
そしてふたりの留守中に黄袍怪が来て、お師匠さまを虎に変えたことを話すと、八戒はおまえは海に帰れ、自分は高老荘に戻り、あらためて婿になると言い出したものですから、 白馬はしっかり八戒の服をくわえて、なにがなんでも放そうとせず、そんな投げやりなことは言わないで、と涙ながらに訴えます。
しばし考え込んだ白馬、お師匠さまを助け出したいのなら、悟空を呼ぶしかないという結論にたどりつきます。
白馬の熱心さにまけ、八戒は悟空をむかえに行くことにしたのでした。
悟空にあった八戒、三蔵の災難のことは告げずに、ただなつかしがっていると言いますが、悟空は絶対に行かないと断言します。
しかたなく八戒は別れを告げたのですが、帰り道、しきりに悟空をののしっています。
あとをつけさせた小ザル二匹からそのことを聞いた悟空はカンカン。サルの大群に命じて、八戒をひっとらえさせたのでした。


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